高速船に助けられた話

いいや今度は遭難に気をつけて真摯に促され僕は浮き輪の外に忠告した高速船に乗り込むじゃあ行くよあいお願いします船の男がエンジンをつけると親子と大きな浮き輪は船の起こした波でゆらゆらと揺れた船が出発する僕は船の男に尋ねたあのあの人が浮き輪国の外交官だというのは本当の話なんですか浮き輪黒あの人はアーノルドさんっていう資産家だよあのへんてこな大きな浮き輪でいつも海に浮かんでいるのさたまに何か欲しいものがあると港に行って来るって言うわけじゃあ海底人っていうの回転人に対するそう言って男が笑い出すあの親子の言っていたことは全て嘘だったのだろうかでも僕はあの親子の言っていたことは本当だったような気がする。
あのーへんてこな大きな木は無人島の近くを浮き輪だけでフラフラと忠義そして懐中から顔を出した人間僕は船の操舵室から顔を出し振り返った親子時はとっくに見えなくなっている親子の話が本当だったのかそれはもう分からないしかしこれだけ大きな海だ不思議な話の一つや二つあってもいいだろう。
あの親子常磐は今どこに向かっているのだろう行き先などないのかもしれない波まかせ海は風あの親子にまた会えるだろうか僕は高速船が作る白い波のずっと向こうをいつまでも見つめていた。